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1952年生まれ。5歳にして韓国のジプシーともいえる放浪の芸人集団<ナムサダン(男寺党)>に加わる。7歳の時、全国農楽競演大会にて最年少で大統領賞を獲得、チャンゴの神童の名を轟かせ、10代からは国の芸術団代表として活躍する。78年、ナムサダンの末裔として「専門芸人の精神を受け継ぎこの時代に蘇らせる」べく、伝統楽器による高度なパーカッション・アンサンブル<サムルノリ>を創団し、国内外に一大センセーションを巻き起こす。以来、驚くべきエネルギーで演奏活動を展開し、その公演数は世界50ヶ国余り、約5,500回にのぼる。日本では82年にサムルノリとして初の来日公演を果たし、その後、衝撃的なデビューを飾った84年の芝・増上寺での一般公開を皮切りに数多くの公演を行い、音楽関係者、文化人に高い評価を受け、幅広い層のファンを獲得する。同時
に、山下洋輔(pf)、林英哲(太鼓)他多彩な分野の日本人アーティストとの共演、さらにワークショップ活動に積極的に取り組み、日韓文化交流の貴重な存在としてその一翼を担っている。また、93年、伝統芸術の総合的な研究・継承(教育)・発展を目的に社団法人ハヌルリムを発足、心血を注いで育て上げた気鋭のサムルノリ・チームによる芸術団を率い、各国家間の文化行事、オリンピックやアジアン・ゲームの代表団、国連本会議場での演奏、ジャズやクラシック、舞踊、絵画との共演等、多岐にわたり活動を展開している。
95年、国民勲章受章、98年、朝鮮日報主催“解放以後に大韓民国50年を輝かせた50大人物”に選定されるなど国民的音楽家として常に第一線で意欲的な演奏活動を行うと同時に、国立韓国芸術総合大学の伝統芸術院で教授(演戯科長)として伝統芸の研究・継承・発展ならびに体系的な後進教育にも力を注いでいる。2002年サッカーW杯ではワールド・カップ市民協議会のサムルノリ団団長として韓国チームの大躍進に貢献した。
07年、韓国伝統芸術の大衆化・世界化に貢献した功績を認められ「銀冠文化勲章」受章。サムルノリ誕生30周年となる08年には韓国と日本にてオリジナル・メンバーによる記念公演ツアーを行い、大絶賛を博した。名実共に韓国を代表する伝統音楽演奏家である。
09年2月、自身の芸道50周年を綴った自叙伝「世界を打ち鳴らせーサムルノリ半生記」を岩波書店から出版。
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「サムルノリ」は、韓国の人々にとって最も身近な伝統打楽器「チャンゴ、プク、ケンガリ、チン」の四つの楽器ことを「サムル(四物)」といい、「ノリ」は演戯又は遊び(Play)を意味し「サムルノリ」。それはそのままグループ名でもあります。
1978年2月、ソウルの小劇場において、韓国の「プンムル(農漁村の祝祭楽)」で使われる楽器のうち、サムル(四物)だけによる室内パーカッションが初めて演奏されました。
80年7月、男寺党(ナムサダン)の末裔である「金 徳洙(キム・ドクス)」をリーダーに、音の豊穣に恵まれた四人の青年達が結集し、自らの集団を「サムルノリ」と名乗り、その歴史的な第一歩を踏み出しました。
以来、彼らは驚くべきエネルギーで活動を展開し始め、そのエネルギーを爆発させんばかりに世界に飛び出し、あらゆる場で、あらゆる人々を前に演奏し、その時と空間と心を響有してきました。伝統楽器を駆使して現代の先端を突っ走るサムルノリは、地球を股にかける現代の遊行音楽集団として、世界の音楽シーンに衝撃を与え続けてきました。
サムルノリは国内での活動はもとよりオリンピックやアジアン・ゲームの代表団、エキスポの千人によるサムルノリ、各国の音楽祭への出演等々、その公演数は5,500回以上にのぼり、まさに韓国が世界に誇る音楽集団としてワールドワイドな活動を意欲的に展開してきました。
日本でも、衝撃的なデビューを飾った84年10月、芝・増上寺での一般公開を皮切りに数多くの来日公演を行い、その度に大きな話題と高い評価を受け、多くのファンを獲得してきました。
また、山下洋輔、林英哲、坂本龍一やビル・ラズウェル、ハービー・ハンコック、スティーブ・ガッドなど、様々なジャンルのミュージシャンとのセッション活動、さらにウルフ・ガンやジャマラディン・タクマなどと共に「レッドサン・サムルノリ」と称したコラボレーション活動も行ってきました。そしてサムルノリは「プンムル」のみならず、シャーマン・ミュージックの演奏やジャズ、クラシック・オーケストラ、ブラスアン・サンブルなどとの共演を通し、ますますその音楽世界を拡げ続けています。
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チャンゴ (Changgo)
中央がくびれた木の胴の両側に馬や牛、犬の皮を張った太鼓で、皮の枠にかけた紐を締め、皮を動かして調律する。皮が薄く高音の方を細い竹の撥で叩き、低音の方は、伴奏楽器の場合は手で叩き、打楽器が主役となる農楽の場合は竹の根の撥で叩く。三国時代より「細腰鼓」の存在が確認され、現在は農楽をはじめ宮廷音楽から器楽伴奏、民謡、巫楽(シャーマン・ミュージック)等ほとんど全ての韓国音楽に使われ、全体をリードする。 |
プ ク (Buk)
桐や松などの木をくり抜き、牛の皮を張った太鼓で、農楽に使われるものは皮を紐で締め、一本の撥で叩く。また、パンソリの伴奏楽器に使われることでもよく知られる。太く力強い音を出し、正確な拍子で基本的なリズムを担う。プクとはチャンゴを除いた太鼓全体の総称である。 |
ケンガリ (Kkwaenggwari)
ケンメギ、セェ、小金などとも呼ばれる直径20〜23㎝ほどの金属の鉦で、内側を手でミュートし、平たい方を撥で叩く。歴史的にいつ頃から使われたかははっきりしない。農楽、宮廷音楽、行進曲、仏教歌、巫楽に使われ、高音で複雑なリズムを叩いて、「長短(チャンダン/リズム型)」を細かく刻む。 |
チ ン (Chin)
直径35〜42㎝ほどの金属の鉦で、先に布、綿を巻き付けた撥で叩く。歴史的には定かではないが、かなり古くから使われたと思われる。農楽、宮廷の行進音楽、巫楽に使われ、朝鮮通信使の絵にも見られる。長短の頭に打ってリズム型の区切りをつける使われ方が多く、低音で重厚な音を出す。優れた奏者によるとその余韻は12の峠を越えていく、ともいわれる。 |





